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- 外壁塗装リフォームを検討しているだけど、何も知識がない!
- 我が家なのでどんな塗装を行うか自分でも知っておきたい
- 少しでも塗料の知識をつけて外壁塗装会社にいいように騙されたくない
- 現在の築年数を考えてコスパのいい塗料を選びたい
- 外壁塗料のことを知り、外壁塗装会社の担当とたくさん相談をしたい
などの思いから、、
外壁塗装を検討しているんだけど、どんな塗料を選べばいいの?と考える方は多いようです。
外壁塗料にはメインな種類が5種類、その他各種専門的な塗料は数多くあります。
外壁塗料には、それぞれの特徴や耐久性など異なっています。
今回は、外壁塗装の初心者でもわかりやすく、
- 種類
- 特徴
- 耐久性
- 選び方
- 人気ランキング
などを解説します。
また、外壁塗装会社が提案する塗装仕様と自分が希望する塗料が違った場合の対処法についても解説。
最後まで読んでいただくと、外壁塗装会社からの説明が理解できるようになります。

えごう はるひこ
約40年の建設業界経験を持ち、設計・施工・営業を含む幅広い分野に従事。建築士、宅建士、FPなどの資格を活かし、専門の知識と経験をもとに役立つ情報をブログで発信しています。
外壁塗料の基本知識
外壁の塗装って建物の印象が良くなるように色をつけているだけでしょ?
って思われている方もいますので、まずは外壁塗装の基本について説明をします。
そもそも外壁塗料とは?
外壁塗料は、建物の外壁を保護と雨水等の侵入を防ぐために塗装されるもので、以下の役割を果たします。
特徴 | 役割 | 概要 |
---|---|---|
防水性を高める | 雨漏り防止 | 外壁のひび割れや隙間からの水の侵入を防ぐ |
紫外線や汚れから守る | 耐久性UP | 太陽光による劣化や汚れの付着を防ぎ、美観を維持する。 |
美観を保つ | 色あせや剥がれを防ぐ | 住宅の印象をよくし、資産価値を守る。 |
断熱・遮熱効果 | 雨水や湿気の侵入を防ぐ | 水分や湿気による壁の断熱効果低下を防ぐ |
外壁塗料の選び方のポイント

外壁塗装選びは、高性能だから我が家に最適とは限りません。
外壁塗装選びのポイントを解説します。
耐用年数はどれくらい?
せっかく外壁塗装を行うなら耐用年数の長い塗料を選びましょう。
塗料には耐用年数と耐久年数と呼ばれる期間があります
名称 | 概要 | 具体的に |
---|---|---|
耐久年数 | 塗膜が物理的にもつ期間 | 過ぎてもすぐに問題はないが、劣化が始まるため早めの対策が重要! |
耐用年数 | 塗料が本来の性能を維持する期間 | メーカーが推奨する交換の目安 塗装の防水機能が完全に失われ、外壁の劣化や雨漏りの原因になる! |
価格とのバランスは?
基本的に耐用年数の長い塗料ほど、塗料の材料費は高くなります。
合わせて、耐用年数の長い塗料は塗装を行うための職人の手間も多くかかります。
トータル的に外壁塗装リフォーム会社の見積書に金額も高くなりので、価格と品質、耐用年数などを検討してコスパのいい塗料選びをしましょう。
家の環境に合った塗料か?
外壁塗料選びにはお家の環境の考慮も必要です。
- 海沿い
- 寒冷地
- 湿気(雨)の多い地域
- 日当たり
などの環境によっても外壁塗料選びが変わってきます
色や仕上がりの違いは?
外壁塗料は同じ色を指定しても、塗料により塗装後の見え方が変わってきます。
- 主な塗料の見え方の違いは、
- 発色(色の見え方)
- 表面のツヤの有無
- 色あせの期間
- 自然さ
- なめらかさ
など、仕上がり後の微妙な違いは発生します。
どこまでこだわるか?の問題は有りますが、外壁塗装リフォーム会社に依頼して
施工済みの物件の見学
試し塗りを行う
などの事前の打合せが大切です。
外壁塗料の種類と特徴(耐久年数・価格・メリット・デメリット)

アクリル塗料
耐用年数 | 約5〜7年 |
価格 | 約1,000〜1,500円/㎡ |
- 最も価格が安くコストを抑えられる
- 色が鮮やかで美観重視
- 塗り替えが簡単でDIYや短期間の塗り替えに適す
- 乾燥が早く施工性が良い
- 多くのカラーバリエーションが揃っている
- 耐久性が低く5年程度で劣化、短期に塗り替えが必要
- 紫外線に弱く、色あせやチョーキング現象が起こりやすい
- 防水性が低く、風雨の影響を受けやすい
- 汚れやすく、塗膜の劣化によりコケやカビが発生しやすい
- 基本的に外壁用としては不向きで現在はほとんど使われていない
ウレタン塗料
耐用年数 | 約8〜10年 |
価格 | 約1,800〜2,500円/㎡ |
- 価格が比較的安く、シリコン塗料よりコスパが良い
- 柔軟性があり、ひび割れに強いので、細かいヒビ割れに強い
- 密着性がよく、木部・金属など様々な素材に塗りやすい
- ツヤの調整が可能でツヤあり・ツヤ消しなどの選択が可能
- 防汚性があり一定の防水・防汚性能を確保
- 耐久性がシリコン塗料より低く10年程度で塗り変えが必要になる
- 防汚性があるが、耐用年数が短いため、コケ・カビが発生しやすい
- コスパの面で最近はシリコン塗料に置き換わっている
- 耐熱性が低く、高温環境下では劣化しやすい
シリコン塗料
耐用年数 | 約10〜15年 |
価格 | 約2,500〜4,000円/㎡ |
メリット: 耐久性と価格のバランスが良く、カビや汚れに強い
- 耐久性と価格のバランスがよく、一般住宅外壁塗装の主流
- 防汚性が高く、カビ・コケ・汚れがつきにくい
- 紫外線にも強く、色あせしにくく、美観を長期間維持できる
- コストパフォーマンスが高く、手頃な価格で性能長持ち
- ツヤの調整が可能でツヤ消しから光沢仕上げまで選択ができる
- フッ素塗料ほどの耐久性はなく15年程度で塗り替えが必要
- 塗装の施工には適切な技術が必要で塗装会社により仕上がりに差があることも
- シリコン塗料の商品によっては防水性の低いものがあり防水性能の高いものを選ぶ
- 安価なシリコン塗料は性能が劣るものがあり、メーカーを確認する
- 外壁素材の種類により塗料の相性が悪い場合もあるので外壁塗装会社とよく相談
フッ素塗料
耐用年数 | 約15〜20年 |
価格 | 約3,500~5,500円/㎡ |
- 非常に耐久性が高く、15〜20年保つため、塗り替え回数を減らせる
- 紫外線に強く、色あせもしにくいので長期間美観を維持できる
- 防汚性や防水性に優れ、雨で汚れが落ちるセルフクリーニング機能を持つ製品もあり
- ツヤがあるので高級感な仕上がりで美しい外壁になる
- 防カビ・防藻性能が高く長持ち
- 価格が高く、一般住宅にはコストメリットが少ない
- 硬い塗膜のため、ひび割れしやすく、柔軟性が低い
- 高光沢の製品が多く、ツヤ消し仕上げにするのが難しい
- 専門的な技術が必要で施工が難しく、塗装施工費も高価
無機塗料
耐用年数 | 約20〜25年 |
価格 | 約4,500~6,500円/㎡ |
メリット: 最高レベルの耐久性、防カビ・防汚性に優れる
- 最も耐久性が高く、長期間のメンテナンスは不要
- 紫外線・汚れ・風雨に強く、耐候性は非常に高い
- 色あせしにくく、長期間美しい外壁の維持可能
- 防カビ・防藻性能が高く長持ち
- 非常に価格が高く、住宅用としてはコストがかかりすぎる
- 塗膜が硬く、柔軟性も低く、ヒビ割れしやすい
- 特殊な技術が必要で塗装施工できる会社が限られる
- ツヤ消しが難しく、自然な仕上がりになりにくい
外壁塗料の希釈材(水性・油性)について
外壁塗料種類選びと同時に大切なのは、希釈材選びです。
希釈材は塗料の原液に希釈材を混ぜ合わせることで
- 塗料の粘度の調整を行い
- 施工性の向上
- 外壁への密着性
- 適正な仕上がり
などを得るために使用するもので塗料と同じくとても重要なものです。
塗料には水性塗料と油性塗料があると耳にしたことがあるでしょう。
水性塗料は水で希釈
油性塗料はシンナーなどの溶剤で希釈
「えっ!水性って弱そう!」ってイメージがありますが、
結論から申し上げると最近の水性塗料は高品質です。
それでは、それぞれの特徴とメリットデメリットを解説します
水性塗料(おすすめ!)
特徴:
- 希釈に水を使用する
- 環境にやさしく、臭いが少ない
- 最近の外壁塗装では水性塗料が主流
- 環境にやさしい
- 臭いが少なく、施工しやすい
- 安全性が高く、住宅に適している
- ひび割れしにくく、扱いやすい
- 低温・湿気に弱い(乾燥しにくい)
- 密着性がやや劣る(下地によっては注意が必要)
おすすめの理由:
最近の技術向上により、水性塗料の耐久性が向上!
特に外壁塗装の場合は、住みながら外壁塗装リフォームがほとんどです。
塗装作業中から塗料乾燥までの間は、油性溶剤の場合は特に匂いがきつい。
- 頭痛
- 吐き気
- めまい
などの症状が出ることも、
一般住宅の塗装リフォームでは環境・安全性の面から水性塗料が最もおすすめ。
油性塗料(溶剤系塗料)
特徴:
- 希釈にシンナーを使用する
- 密着力が高く、耐久性に優れる
- 業務用や特殊な環境下で使われることが多い
- 密着性が高く、耐久性が優れる
- 低温でも乾燥しやすい(冬場でも施工可能)
- 防水・防汚性能が高い
- 臭いが強く、換気が必要(シンナー臭が強い)
- 環境負荷が高い
- 人体に有害な成分を含むことがある
こんな場合におすすめ
- 工場・倉庫・鉄部の塗装
- 低温環境での施工
- 密着性を重視する場所
外壁塗料の人気ランキングTOP5
これまでの解説をもとにして、外壁塗装の人気をランキングにしてみました。
外壁塗料の種類ランキング
1位:シリコン塗料(コスパ最強)
2位:フッ素塗料(耐久性抜群)
3位:ウレタン塗料(安価だが使用減少)
4位 :無機塗料(最高級塗料)
各塗料メーカーより塗料の種類により多くの製品が発売されています。
また、塗料に高機能な成分等を加えて高性能な塗料が各塗料メーカーから発売をされています。
ラジカル塗料 | 劣化因子(ラジカル)を抑える高耐久塗料 |
光触媒塗料 | 太陽光で汚れを分解する特殊塗料 |
遮熱塗料・断熱塗料 | 室内の温度を調整する特殊塗料 |
もちろん、高性能な分だけ現在は価格も高単価です。
どの塗料を選べばいい?ケース別おすすめ
• コスパ重視 → シリコン塗料
• 塗り替え回数を減らしたい → フッ素塗料 or 無機塗料
• 夏の暑さ対策 → 遮熱塗料
• 汚れにくい塗装をしたい → 光触媒塗料
塗装業者の提案と希望が違う場合の対処法

現在は、インターネットで外壁塗料について情報がたくさん流れています。
そんな情報を見ていると、どうしても自分の好みも偏ってきますよね。
いざ、外壁塗装リフォーム会社から見積を依頼した際に、提案された塗料と希望が違う場合もあります。
- 騙されたくない
- 少しでもコストを下げたい
そんな時はどう対処したら良いのかについて解説します。
外壁塗装リフォームを見積もり条件をしっかりと伝える
「よくわからないので、外壁塗装リフォームを見積もりお願いします。」
とだけ伝えるのではなく、最初に下記のような条件をしっかりと伝えましょう。
- 住所・建物の構造・築年数など(例:木造2階建て、築18年)
- 外壁の面積や建物の坪数(㎡)
- 建物の設計図があればベスト
- 希望する塗料の種類(例:シリコン塗料やフッ素塗料等)
- 施工の範囲(外壁のみ・樋や屋根塗装等は含めるか)
- 塗料の色やツヤの有無(ツヤあり・半ツヤ・ツヤなしなど)
- 遮熱塗料や防汚塗料等の機能性塗料を使用するか?
- 見積書に含む部分と含まれない部分の明確化
- 例 高圧洗浄・下地処理・コーキング費用
- 追加工事の発生する可能性は?
見積額が安いからいいのではなく、何が含まれて、含まれていないものは何か?を明確にする
見積書の内容について、まずは説明を聞く
外壁塗装会社も時間を割いて真剣に見積もりを行っています。
外壁塗装会社は「家の状態・立地条件・予算」を考えて、最適な塗料を提案している可能性があるので、まずは内容の説明をじっくり聞きましょう。
ご自身が希望する塗料がどうして今回の外壁塗装に適していない理由についてしっかりと確認してみましょう。
外壁塗装会社の提案理由を聞くべきポイント
• 耐久性の違い: (例:この塗料のほうが長持ちするから)
• 施工性の違い: (例:希望の塗料は施工しづらく、仕上がりにムラが出る可能性がある)
• 環境との相性: (例:湿気の多い地域ではカビが生えやすくなる)
どうしても提案が納得できない場合
外壁塗装会社から提出された見積書と提案書に自分で納得できない場合は、安易に受けれるのではなく、ご自身で下記のような方法で確認することが重要です。
- 他の外壁塗装会社にも相談をする
- 複数の外壁塗装会社から見積もりをとり、提案内容や金額について比較を行う。
- その際には、先に解説をした見積もり条件を統一して見積もりの依頼を行うことがポイントです。
- 再度、塗装会社に交渉を行う
一旦は、見積書と提案書の内容について説明をじっくりと聞き、ご自身でも内容を理解して何度か打合せを行うことにより、納得いく方向性が決まることもある。
外壁塗装会社には、塗装材料の仕入れ価格が安く仕入れ可能な商品以外は費用がアップする可能性もあります。
外壁塗装会社が特定の塗料を強く推す場合は注意
「この塗料が一番おすすめ!」と塗装会社が強く押してくる場合、利益率が高い塗料を売りたいだけの可能性があります。
やはり、他の外壁塗装会社へ見積もりや相談を行うことがベストです。
まとめ
外壁塗料選びで失敗しないために
外壁塗装リフォームは
お家の外観を決め
雨水や害虫などの外敵からお家と家族を守る
知識と経験が必要な難しい工事です。
外壁塗装リフォームを成功させるポイントは
優良な外壁塗装リフォーム会社を見つけることです。
ポイントは
この記事でわかったこと
この記事を読んでいただき、基本知識は把握していただいたと思います。
まとめると
- 外壁塗料には「アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素・無機」の5種類
- 人気ランキングでは「シリコン塗料」が最も人気
- 塗装業者の提案と違う場合は、理由を確認し、納得できるまで相談
- 希釈材は「水性塗料」がおすすめ
外壁塗料選びを間違えると、せっかくの塗装が長持ちしない可能性もあります。
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