外壁塗装の最適な時期とは？年数ごとの目安と5つの塗り替えサインを解説！

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そろそろ築10年が過ぎる
外壁がだいぶ黒ずんできた！
周りの住宅が外壁塗装を行なっている
外壁のひび割れも目立ってきた！

など我が家を見ながら「そろそろ外壁塗装を行わないと！」と思っているのではないでしょうか？

外壁はお家と家族を風雨や寒暖、紫外線等から守り、そして外観として第一印象となるでとても大切なのです。

しかし、外壁のメンテナンスには、多くの費用がかかり、メンテナンス時期や外壁塗装の塗り替えのタイミングがはっきりとわからないので先延ばしにしている方も多いようですね。

本記事では、外壁塗装とメンテナンスを行う時期やタイミングと劣化の兆候をわかりやすく解説します。

外壁塗装を行う上で最も大切な「優良な外壁塗装リフォーム会社の選び方」についても解説をしていますので、ぜひ最後まで読み進めて見てください。

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この記事の著者

えごう　はるひこ

詳しいプロフィール

プロフィール

約40年の建設業界経験を持ち、設計・施工・営業を含む幅広い分野に従事。建築士、宅建士、FPなどの資格を活かし、専門の知識と経験をもとに役立つ情報をブログで発信しています。

外壁塗装を行う目安となる年数や時期とは？
外壁塗装を見極める！5つの外壁の劣化サイン
外壁塗装に適した時期・季節は？
- 季節ごとの外壁塗装へのメリット・デメリット
外壁塗装の成功ポイント
まとめ

外壁塗装を行う目安となる年数や時期とは？

外壁塗装を行う目安は、外壁の種類により外壁塗装を行う推奨する築年数が変わってきます。

また、使用している外壁塗料によっても耐用年数は変わってきます。

外壁塗装を行う時期や築年数の結論

先に外壁塗装を行う時期や築年数の結論から解説します。

（もちろん適正な施工を行なっている場合です）

注文住宅等の新築の場合	築約15年から20年
外壁塗装リフォームを完成後	約10年から15年

最も重要なのことは、窓周りや外壁目地のコーキングの劣化です。

コーキングの劣化よる寿命は約10年から15年となっています。

直射日光の当たる部分はもっと劣化の進行が早いです。

外壁の種類ごとの外壁塗装の推奨築年数

外壁材料の種類ごとに、外壁塗装が推奨される築年数の目安を細かく分類しました。以下の表をご参考ください。

初めての外壁塗装をおこなうお家は参考になるでしょう。

ただし、住宅の自然環境等により外壁の損傷の度合いは大きく違っています。

外壁の種類	特徴	塗装推奨築年数	補足事項
モルタル外壁	セメントと砂を混ぜた外壁。ひび割れ（クラック）が発生しやすい。	約10年	ひび割れ補修や防水性強化が必要
リシン仕上げ	吹き付け塗装の一種。ザラザラした質感。汚れが付きやすい。	約8～12年	防水性が低く、劣化しやすい
スタッコ仕上げ	厚みのある塗り仕上げ。凹凸が多く、塗膜が厚い。	約10～15年	ひび割れ補修が必要になる場合あり
窯業系サイディング	セメントと繊維を混ぜたボード。耐久性が高いが、コーキングが劣化する。	約10～15年	目地（コーキング）の打ち替えが必要
金属系サイディング	アルミ・ガルバリウム鋼板などを使用。防水性が高いが、サビに注意。	約15～20年	サビ・傷の補修が必要になることも
木質系サイディング	天然木材を使用。ナチュラルな見た目だが、水分を吸収しやすい。	約5～10年	防腐・防水塗装が必要
樹脂系サイディング	塗装不要。紫外線に強いが、変色の可能性あり。	塗装不要	部分交換は可能、あまり普及していない
ALC 外壁	断熱性・耐火性に優れるが、防水性が低い。	約10～15年	吸水しやすいため防水塗装が必須
タイル外壁	塗装不要なことが多いが、目地（コーキング）が劣化する。	約20～30年（目地補修）	タイルが剥がれた場合は部分補修
レンガ外壁	塗装不要。耐久性が高い。	塗装不要	目地の補修が必要（約20～30年）

上記の表で、サイディング外壁（窯業系ようぎょう）だと、新築から約10年から15年が外壁塗装を行う推奨年数です。

合わせて次の「外壁塗装時期の劣化サイン」を参考にしてください。

塗料ごとの特徴と耐用年数一覧

外壁塗装を行う際の、塗料の種類を解説します。

耐用年数が長くなるほど、外壁塗装金額は高くなります。

塗料の種類	耐用年数	特徴	注意点
アクリル塗料	5～7年	価格が安く、発色が良い。短期間での塗り替えに向いている。	耐久性が低く、すぐに劣化するため、定期的な塗り替えが必要。
ウレタン塗料	8～10年	密着性が高く、弾力性がある。比較的安価で、さまざまな外壁に適用可能。	紫外線に弱く、耐久性はシリコン塗料より劣る。
シリコン塗料	10～15年	耐候性が高く、コストパフォーマンスが良い。現在の主流塗料。	経年劣化でツヤがなくなる。シリコンの含有量により性能が異なる。
フッ素塗料	15～20年	高耐久で汚れに強く、耐候性・耐熱性に優れる。ビルやマンションに多用。	価格が高く、コストがかかる。一般住宅ではコスパが悪い場合も。
無機塗料	20～25年	紫外線・雨風に強く、最も耐久性が高い。塗膜が劣化しにくい。	価格が高く、塗膜が硬いため外壁によってはヒビが入りやすい。
光触媒塗料	15～20年	太陽光で汚れを分解し、雨で洗い流す「セルフクリーニング機能」がある。	価格が高く、塗装技術が必要。日光が当たらない場所では効果が薄い。
遮熱塗料	10～15年	夏場の室温上昇を抑える効果があり、省エネ効果が期待できる。	色の選択肢が少なく、暗い色では効果が薄れる。
断熱塗料	15～20年	夏は涼しく、冬は暖かくする断熱効果がある。遮音効果も期待できる。	厚塗りが必要で、塗装技術が必要。価格も高め。

塗料では、現在「シリコン塗料」が主流となっており耐用年数が約10年から15年です。

外壁塗装を見極める！5つの外壁の劣化サイン

外壁はパッと目に入り第一印象となります。

見た目もとても大切ですが、それ以上に我が家を守る大切な役割を果たしています。

雨の侵入により我が家が、、

主要な骨組みが腐食する
シロアリの発生
カビの発生

などの問題が起こります。

外壁から雨水の侵入を防ぐために以下のような劣化のサインが現れたら外壁の塗り替え検討をしてみましょう。

チョーキング現象

外壁を手で擦ると白い粉が指先につきます。

なので粉がふくともいっています。

塗膜の劣化が進んでいる状況で防水性の低下と壁材の劣化が進んでいます。

とはいっても緊急対応が必要なわけではありません。

細いヒビ割れ

外壁材に細いヒビ割れが発生します。

髪の毛ほど細いのでヘアークラックと呼ばれています。

これは、外壁材の劣化や振動や歪みにより発生し、髪の毛ほど細いクラックなら緊急の対応は必要ありません。

しかし、細いヒビ割れから地震等や建物の歪み等で細いクラックが大きくなっていく可能性があります。

大きなヒビ割れは雨水等が侵入して内部のカビ発生や腐食が発生するので注意が必要です。

外壁の色あせ

外壁は太陽からの紫外線と風雨にさらされています。

年月の経過により外壁の色も色あせが発生し、外壁の色が薄くなってくると、塗膜の防水性能の低下につながっています。

大きな性能低下とは言えませんが、外観の色あせはやはり気になるものです。

カビやコケなどの発生

湿気が多い北面の外壁には、カビが発生することがあります。

カビの発生により塗膜面を侵食して内部にもカビが発生することも。

また、太陽光が当たる南や西面も長い年月で塗膜の防水性能が低下すると外壁の塗装内部や仕上げ面に水分が吸収されて内部にカビが発生することもあります。（上記写真がその状態です）

たかがカビですが、あなどれません。

窓周りや壁の目地などのコーキング劣化

窓周りや壁材の目地などは、雨水の侵入を防ぐために、コーキングと呼ばれるゴム状のシーリング材を充填されとても重要な役割を果たしています。

コーキングも紫外線や風雨にさらされると劣化で痩せたりヒビが発生することにより性能が低下します。

コーキング部分の劣化は状況により早めの補修が必要になります。

外壁塗装に適した時期・季節は？

参考に外壁塗装に適した時期や季節について解説します。

結論から申し上げますと、外壁塗装に適した時期は、春と秋が最適な季節です。

しかし、外壁塗装に適した春と秋は優良外壁塗装リフォーム会社も忙しくてなかなか予約が取れません。

半年や1年先の外壁塗装リフォームに備えて優良外壁リフォーム会社を探し当てるのが重要です。

季節ごとの外壁塗装へのメリット・デメリット

季節	メリット	デメリット
春（3～5月）	気温・湿度が安定し、塗料が乾きやすい	花粉や黄砂など付着することがある
夏（6～8月）	乾燥が早い	高温により乾燥速度の違いで塗膜のムラが出やすい
秋（9～11月）	湿気や気温的に施工に最適な気候	台風や長雨の影響を受けやすい
冬（12～2月）	空気が乾燥して塗装しやすい	気温が低いと乾燥時間が長くなる。朝の霜が悪影響することも