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概算見積もりを受領して、最終的な見積もりの作成をお願いするリフォーム会社を3社に絞ったところまで進んできました。
概算見積もりから、綿密な見積書とプラン作成のためには、リフォームを行う我が家の実態調査を行うことが欠かせません。
すでに概算見積もり等を行い、リフォームのことについては多くの知識を得ることができているでしょう。
なんとなく、各会社の特色や得意分野つかめ
こんな方法があったんだ!
わからなかった専門用語も理解でき少しリフォームのことが楽しくなってきたのではないでしょうか。
その勢いで、概算見積もりや打ち合わせ等のやりとりなどのメモ等を使って、3社に絞り現地調査を行い詳細見積もりの作成依頼に入っていきましょう。

えごう はるひこ
約40年の建設業界経験を持ち、設計・施工・営業を含む幅広い分野に従事。建築士、宅建士、FPなどの資格を活かし、専門の知識と経験をもとに役立つ情報をブログで発信しています。
概算見積もりは無意味?
概算見積もりはなんだったの?って思われるかもしれませんが、リフォームを行うためには実際にリフォームを行う場所に行き、現地を確認をおこない、測定、現状の確認等を行わないと本当に希望の設備機器等の設置ができるか判断ができません。
既存建物のリフォームを行うことは、既存に合わせないといけないのです。ゼロから建てる新築以上に多くの予想外のことが起こることが多いのです。
現地調査を行った上での見積書の作成とプラン等の提案・説明を受けて最終的にリフォームを発注する業者さんの決定を行うことになります。
詳細な見積もりを依頼する前の準備事項
概算の見積もりとは違い、今回は詳細な見積もりの依頼をすることになります。
依頼をする側の準備不足や思いや考えがまとまっていなく、軸がぶれたりすると見積もりを行うリフォーム会社も正確な見積もりを本気で作ることができません。
下記の事項を参考にしていただき、見積もりを依頼する準備を再度見直してみましょう。
(基本的には、概算見積もりを依頼したときの資料をベースにします)
- リフォーム計画書の修正
- 図面
- 写真
- イメージ写真
- 希望・要望をまとめる
- 概算の予算
- リフォームの時期
- 見積もり提出期限
等をわかりやすく詳しい資料のバージョンアップしておきましょう。
準備ができたら、見積もりの依頼と現地調査の日程調整となります。
概算見積もりから3社を選択をして、詳細な見積もり依頼を行う
リフォームの内容を見直し、見積もりの際に渡す資料のまとめができたら、詳細な見積もりと現地調査の依頼連絡・調整を行います。
連絡を行う際に、どのような点に注意すればいい?依頼する時のポイントは?等疑問に思いますよね。
詳細な見積もりと現地調査の依頼連絡をする際のポイントをまとめました。
「事前に相見積もりです」と申し出ておく
最初に「他社との相見積もりになりますが、対応していただけますか?」と確認しておくと後々にお断るする場合に気持ちが楽になります。
同じ見積もり条件を渡す
見積もりの内容の比較を行うために、リフォーム会社には同じ条件や希望の内容を示してください。
例えば、A社にはAランク仕様の設備機器を依頼したが、B社にはCランクの依頼をしたとなると最終的に見積もりの比較をすることができません。
現地調査を行う前に事前にリフォーム会社にリフォームの希望内容を提示しておくと、現地調査前に検討を行え、現地調査もスムーズに行うことができます。
同じ条件で見積もりを依頼をすれば、リフォーム会社が希望予算を考慮しながらそれぞれの提案プラン等を作成、提案をしてくれます。
現地調査の依頼
依頼時の確認事項として、現地調査の日程調整になりますが、他社との現地調査の日時をずらすようにしてください。
どうせ、同じ説明をするのだから、まとめて一度に終わらせたいと思うでしょうが、競争する同業者がお互いに牽制しあったり、本気でいいプランの検討を行わないなどリフォーム会社側のやる気の気持ちも下がってしまします。
見積もりを依頼する側もリフォーム会社との細かな会話ができず、リフォームを任せることができる会社かどうかの判断を誤ります。
面倒でも、時間をずらして各社との打ち合わせや、やり取りのコミュニケーションを楽しみましょう。
無料か有料か
現地調査・見積もり作成・リフォームプランの作成等は基本的に無料ですが、会社によっては有料の場合やキャンセルの場合は有料になる場合があります。
リフォーム会社が側も時間と手間をかけて本気で現地調査・見積もり・プラン作成を行うので相当の経費はかかっております。そこを把握をしながら有料か無料かの確認を行なってください。
個人的には、有料で多少の費用がかかっても、本気でプランを作成してくれる会社の方が好きなのですが。
現地調査を行う本当の意味と流れ
現地調査とは、正式な見積書の作成のために、リフォームを行う現地をリフォーム業社が実際に確認・計測・打ち合わせを行います。
現地調査に基づき、リフォームを行う部分の数量等を算出し、材料費や作業手間等の算出する根拠となります。
合わせて、既存の建物に希望の設備機器類が設置可能か、搬入等が可能か、障害はないかなどの確認を行いプラン等の計画にも使われます。
例えば、トイレの便器を交換するだけの小さな工事だから現地調査なんて不用だろうって思うかもしれませんが、トイレ空間の大きさ、出入りの戸、コンセントの有無、配管口の位置、給水の有無、仕上げ材の交換検討、など現場により全て違ってきます。
場合によっては購入した便器が使えないことも発生します。
小さな工事でも必ず現地調査は必要です。
現地調査の流れ
寸法計測・写真撮影
現状調査とも言われ、新築時の図面がある場合は、図面と実際の寸法があっているかの確認を行う。また新築時の図面がない場合は、ゼロから図面の作図が必要となるために、丁寧に計測が行われます。
その他各所の確認等
- 現家電等のサイズの確認を行い配置等の検討に使います。
- コンセントの位置、配線や配管の位置等の確認
- 換気扇や窓等の開口部位置の確認
- 点検口から内部の状況の確認
- 各所の劣化状況の確認
- 設備機器等の搬入動線の確認
等を行い、参考のために各所の写真撮影も行います。
リフォーム業社も現地調査での計測・採寸が見積書を作成する上で重要な資料になるので、慎重に計測・確認を行います。
現地調査を受ける前の準備
現地調査は、リフォーム会社に家中を隅から隅まで確認をしていただくことになります。
それじゃ、家の中を片付けて、綺麗に掃除しておかなくてはいけない!!って思うでしょう。
しかし、リフォームを行うことで、現状の生活が一層豊かに、楽しく、楽になるためのリフォームです。
リフォーム業者には、家の中をありのまま見ていただくことで、日用品の量や片付けかた、家事での問題点や悩みなどを把握してもらい、解決することが大切です。
不用で捨てるもの等の片付け程度にしておき、ありのままを見ていただくことも大切です。
我が家の隅から隅まで見てもらうことになります。見られたくない場所もあるでしょう、そのため最初に概算見積もりを取り、リフォーム会社とのコミュニケーションを重ねて、この会社は本当に信頼できるか?なんでも見せることができて、話せるか?の見極めがとても大切になります。
リフォーム会社の見極める(超重要)
では、逆に現地調査を受ける(リフォーム発注する)側は、どのような姿勢でこの現地調査の立ち会いをすればいいのでしょうか?
もちろん、リフォーム内容の希望を正確に伝えるためのやりとりは重要です。
しかし、3社から最終的に1社に発注することになります。リフォームを発注する側の立場としては、下記の事項を頭に置き、リフォーム会社の姿勢を見ていきましょう。
- 正確に現地調査・計測を行なっているか
- 礼儀をわきまえずに失礼な対応はないか
- 質問に対して、的確に答えてくれるか
- こちらの要望を聞き入れてくれてるか
- 許可もなく、勝手な調査を行う
- 家具や家電等の取り扱いは丁寧か、また移動したものをもとに戻しているか
これらの確認事項は、会社及び担当者の姿勢を見るものであり、最終的にリフォーム業社を決定する際にはともても参考になります。
リフォームプラン検討からリフォーム工事、アフターフォロー等含めるととても長いお付き合いになるので、性格的な相性はとても大切です。
現地調査におけるリフォーム会社に対するルール
リフォームを依頼する立場であっても、下記の事項は最低限のルールとして行わないように注意してください。
- 他社の情報等を渡さない、言わない
- 他社の見積もりをもとにして値段の交渉等を行う。
- 現地調査も他社と重ならないように、時間等をずらして行う。
- 後から、後からプランや設備等の変更や要望をなん度も依頼しない
リフォームを行なって快適に暮らしたい人とお客様の幸せを願ってリフォームの仕事を行なっている側は対等です。
現地調査終了時の打ち合わせ事項
無事に現地調査が終わった際には、下記の事項を必ず打合せを行います。
見積書の提出日
見積もり提出後、内容検討、1社に絞り発注をし工事開始となります。支払いのための資金の用意等があり計画を立てるためにも日程の決定は必要です。
また提出期限に間に合わな場合は、連絡をいただくように依頼をします。
見積書に詳細をつけてもらう
見積書には必ず、詳細をつけるように依頼してください。
例えば、リフォームする場所(部屋)ごとに材料費・資機材と手間等を分けるなどです。よくあるのが〇〇工事一式〇〇円などの提示をすることがあります。
これでは、他社の比較する場合や予算をオーバーしてしまったので、どこを調整していいのか判断ができません。
リフォーム会社からどのような見積書を提出していただけるのか確認をすることが大切です。
どんなプラン等の説明資料を作成してくれるか
見積書と同じでどんなプラン検討資料を提出していただけるかも確認しましょう。
見積書を受け取るだけでは、確かに仕様や商品名等は書かれているが、実際にどんなものが使われるのかがわかりません。
- 使用する機器や材料のカタログ
- 色見本
- イメージ図や写真
今では、パソコンを使って簡単に3Dのイメージ図面を作ることができます。
見積書の内容を把握するため、ご自身の希望が伝わっているかかの確認のためにも見積書以外に説明を受けるための資料として大切な資料です。
リフォームの完了が希望日に間に合うか
人気と信頼のあるリフォーム会社ほど工事を計画的に受注しており、半年先まで予定が入っている場合があります。
いつまでにリフォームを完成させることが必要なのかをしっかりと念頭において、リフォームの完了が希望日に間に合うのかを確認してください。
合わせて、いつ頃から工事開始が必要か、リフォーム工事の契約日はいつ頃か、見積書の提出と説明はいつ頃かなどリフォーム完成希望日から逆算して考えることが大切です。
考えられる近隣への影響や迷惑等
リフォーム工事を行うには、騒音やホコリ、資材等の搬入出等でご迷惑をかけることが予想されます。考えられる近隣への影響について話を聞いておきましょう。
お互い様ではありますが、苦情が来るのは嫌なものです。
合わせて、工事前にリフォーム会社として近隣対策はどのように考えられているかを聞きましょう。
近隣への工事に対する説明等は基本的にはリフォーム会社が行いますので安心ですが、近隣との関係は住んでいる方はずっと続きます。
以上の打合せが終われば、現地調査は終了です。次の見積書の提出される日時まで次のステップの準備をしましょう。
まとめ
最終的に我が家のリフォームを依頼する会社を決定するための現地調査について解説しました。
大切なことは、
- リフォームを依頼する内容を再度見直し資料のまとめを行う。
- 現地調査では、我が家をありのまま見てもらい、悩みや解決したいことを伝える。
- 現地調査は面倒でも各リフォーム会社ごとに日時をずらして実施する。
- リフォーム会社の担当者とコミュニケーションをしっかり行い姿勢や相性などをチェック。
現地調査では、我が家の中を隅々までオープンにします。信頼がおけ、相性の良い会社選びを事前に行うことが大切です。
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