ボロボロの障子を一人で張り替えDIY|初心者でも簡単にできた道具・剥がし方・コツ

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築約50年の実家。

親も高齢になり、破れた障子はそのまま放置された状態でした。

西日による傷み、汚れ、ホコリの蓄積……。

正直、かなりボロボロの障子です。

今年60歳になる私ですが、恥ずかしながら今回初めて、障子張り替えを一人でDIYしてみました。

最初は、「障子紙の張り替えなんて簡単だろう」と思っていました。

最近は、ホームセンターに行けば障子紙、障子専用のり、障子紙はがし剤など、便利な道具がそろっています。

実際、慣れてくると一人でも障子張り替えはできます。

ただし、今回はいきなり「障子が外れない」という予想外のトラブルもありました。

この記事では、初心者が一人で障子張り替えをDIYした実体験をもとに、

  • 使用した道具
  • 古い障子紙の剥がし方
  • 障子紙をきれいに貼るコツ
  • 失敗したポイント
  • 障子が外れない時の対応

を写真付きで紹介します。

ボロボロの障子でも、張り替えると部屋の雰囲気が見違えるように変わります。

これから自分で障子紙を張り替えたい方の参考になればうれしいです。

今回使用した道具

今回の障子張り替えDIYで使用した道具はこちらです。

  • 障子紙
  • 障子専用のり
  • 障子紙はがし剤
  • 雑巾
  • カッターナイフ
  • 金属ヘラ
  • プラスチック製のヘラ、または物差し
  • マスキングテープ
  • 養生シート
  • 当て木
  • ジャッキ

基本的な道具はホームセンターでそろいます。

ただし、築年数の古い家の場合、障子が簡単に外れないこともあるため、状況によっては当て木やジャッキが必要になる場合もあります。

今回使用した障子紙と接着方法

今回は、近所のホームセンターで一般的な障子紙を購入しました。

障子紙にはいくつか種類があります。

  • 一般障子紙
  • 強化和紙
  • プラスチック障子紙
  • 両面テープで貼るタイプ
  • アイロンで貼るタイプ

今回は初めての障子張り替えだったので、値段が手頃な一般障子紙を選びました。

高い障子紙を買って失敗するとショックですからね。

まずは普通の障子紙で挑戦してみることにしました。

接着方法は、障子専用のりを使う方法です。

プラスチック系の障子紙は両面テープで貼るタイプもありましたが、今回は昔ながらの「のり貼り」で行いました。

障子張り替えの手順

障子紙の張り替え手順は、大きく分けると次の流れです。

  1. 障子を外す
  2. 古い障子紙を剥がす
  3. 障子枠を掃除する
  4. 障子紙を貼る
  5. 乾燥させる
  6. 障子を取り付ける

手順だけ見ると簡単そうですが、実際にやってみると、初心者にはいくつかコツが必要でした。

まずは障子を外す

通常、障子の外し方は簡単です。

障子枠の両側を持ち、軽く上に持ち上げて、下側を手前に引けば外れます。

……のはずでした。

ところが、今回はここでいきなり問題発生。

障子が外れない

1枚目の障子は簡単に外れました。

しかし、外側の障子が何度やっても外れません。

築約50年の実家なので、家のゆがみによって鴨居が少し下がっていたのだと思います。

鴨居の中央あたりが下がり、障子が挟まれてしまっているような状態でした。

最初はドライバーで少しこじってみました。

しかし、障子枠や敷居の木材が傷つきそうだったので、無理にこじるのはやめました。

古い木材は思った以上に傷みやすいです。

無理に力を入れるのはおすすめしません。

ジャッキで鴨居を少し持ち上げる

仕方がないので、軽トラックのタイヤ交換用ジャッキを使って、鴨居を少しだけ持ち上げることにしました。

ただし、ジャッキを使う作業は力がかかるため、慎重に行う必要があります。

無理に上げすぎると、鴨居や窓、壁などを傷める可能性があります。

最初は当て木をきちんと入れずに作業してしまい、鴨居を少しへこませてしまいました。

これは失敗です。

次に、鴨居側に当て木をして再挑戦しました。

これで何とか障子を外すことができました。

ただし、今度は敷居側に当て板をしていなかったため、敷居も少しへこんでしまいました。

やはりDIYでは、

「まあ大丈夫だろう」

という手抜きが失敗につながります。

障子を外すだけで約1時間。

この時点で、少し心が折れかけました。

古い障子紙の剥がし方

今回は雨だったため、室内で障子紙の剥がし作業を行いました。

古い障子紙の剥がし方は、それほど難しくありません。

今回はホームセンターで購入した障子紙はがし剤を使いました。

価格は300円程度でした。

障子紙はがし剤を、のりが付いている桟の部分にたっぷり塗っていきます。

コツは、少し多めにベタベタになるくらい塗ることです。

しばらく時間を置くと、古い障子紙がペラペラと簡単に剥がれるようになります。

水だけでも障子紙は剥がせる

試しに、よく濡らした雑巾で障子紙を湿らせて剥がしてみました。

結果として、水だけでも古い障子紙を剥がすことは可能でした。

ただし、専用の障子紙はがし剤を使った方が、きれいに剥がしやすい印象です。

水をたくさん使うと、床に水が落ちやすくなります。

室内で作業する場合は注意が必要です。

床の養生は必ずした方がいい

最初は、

「床はクッションフロアだから、汚れても拭けばいいだろう」

と思い、養生せずに作業を始めました。

ところが、実際にやってみると、

  • 水が床に落ちる
  • 剥がした障子紙が床にくっつく
  • 古い障子の汚れが広がる
  • 雑巾の水で床が濡れる

という状態になりました。

途中から養生シートを敷いて作業しました。

障子張り替えを室内で行う場合は、最初から養生シートを敷くことをおすすめします。

後片付けがかなり楽になります。

外した障子枠には向きを書いておく

古い家の場合、障子枠や鴨居、敷居が少しゆがんでいることがあります。

そのため、障子を外したら、

  • 右側
  • 左側
  • 室内側
  • 外側

など、元の位置がわかるように印を付けておくと安心です。

順番を間違えて取り付けると、動きが悪くなる可能性があります。

小さなことですが、これも大切なコツです。

障子紙を剥がした後は枠の掃除が重要

古い障子紙を剥がした後は、障子枠の掃除を行います。

ここで手を抜くと、障子紙がうまくのり付けできなかったり、時間が経ってから剥がれたりする原因になります。

障子張り替えの仕上がりは、紙を貼る作業よりも、実はこの下準備が大事だと感じました。

金属ヘラは傷が付きやすい

最初は、障子枠に残った紙やのりを金属製のヘラで削り落としていました。

しかし、少し力が入ると木枠を傷つけたり、削ってしまったりします。

古い障子枠には、金属ヘラは少し強すぎるかもしれません。

プラスチック製のヘラがおすすめ

残った障子紙やのりを取るには、プラスチック製のヘラやカードのようなものがおすすめです。

私は今回、プラスチックの物差しを使いました。

軽くこするだけで、残った紙やのりを落とすことができました。

木枠を傷つけにくいので、初心者にはこちらの方が安心です。

木目に沿って一方向にこする

障子枠をこすっていると、木の繊維が少し立ってくることがあります。

その場合は、左右にゴシゴシこするよりも、一方向にこする方がきれいに仕上がります。

木目に沿って、やさしく丁寧に掃除するのがコツです。

最後は濡れ雑巾で、ホコリや汚れをしっかり拭き取ります。

ここまでで、障子紙を貼る準備は完了です。

今回は枠をしっかり乾燥させるため、ここで一度作業を中断し、翌日に障子紙を貼ることにしました。

翌日、障子紙を貼る準備

翌日、障子枠はしっかり乾燥していました。

障子紙を貼る時は、障子枠のまわりをぐるりと動ける作業スペースがあると作業しやすいです。

できれば床ではなく、作業台の上で行う方が腰も楽です。

今回は床で作業しましたが、長時間の作業になると少し大変でした。

障子紙を仮固定する

まず、障子紙を筒状のまま障子枠の上にセットします。

障子紙の端をマスキングテープで仮固定します。

この時、障子紙には裏表があるので確認しておきます。

巻いてある障子紙をそのままコロコロと伸ばすと、のりを付ける面が障子枠側になるようになっていました。

一度、障子紙を最後まで伸ばして、左右の余り幅が均等になっているか確認します。

確認できたら、もう一度巻き戻します。

障子紙が勝手に転がらないように、木片や雑誌などで軽く止めておくと作業しやすいです。

障子専用のりを塗る

次に、障子枠の桟に障子専用のりを塗っていきます。

今回使った障子専用のりは、先端にガイドが付いているタイプでした。

桟に沿ってスーッと引くだけで、比較的きれいにのりを塗ることができます。

コツは、のりを途中で切らさないことです。

のりが付いていない部分があると、障子紙を貼った後に浮いたり剥がれたりする可能性があります。

すべての桟にのりを塗ったら、塗り忘れがないか確認します。

1本でも塗り忘れると、後でやり直しになります。

ここは慎重に確認した方がいいです。

障子紙を貼っていく

のりを塗り終わったら、筒状の障子紙をゆっくり転がしながら伸ばしていきます。

最初の位置が大切です。

スタート部分が曲がると、そのまま全体も曲がりやすくなります。

障子紙を伸ばしながら、桟の部分を軽く押さえて貼っていきます。

強く押しすぎる必要はありません。

シワにならないように、ゆっくり丁寧に作業します。

最後まで貼れたら、外側の余分な障子紙をカッターナイフで荒切りします。

余分な障子紙をカットする

障子張り替えで一番緊張したのが、このカット作業です。

障子紙を貼る作業自体は意外と簡単でした。

しかし、余分な障子紙をきれいにカットするのは少し難しいです。

のりが半乾きの状態でカットすると作業しやすいと感じました。

ホームセンターには障子紙カット用の定規も売っています。

今回は金属製のヘラを定規代わりに使いました。

普通の薄い定規を使うと、カッターナイフで手を切る可能性があるので注意が必要です。

障子紙をきれいにカットするコツ

障子紙をカットする時は、カッターナイフの刃を少しだけ障子に食い込む程度に当てるようにして切ると、きれいに切れました。

薄い紙だからといって軽く切ろうとすると、紙が切れるというより破れるような感じになりました。

コツは、ヘラの端までカッターナイフを動かしたら、カッターはその位置から離さず、ヘラだけを移動させて続きを切ることです。

途中でカッターを離すと、切り残しが出やすくなります。

直線部分は、このコツをつかめば比較的きれいにカットできます。

難しいのはコーナー部分です。

角の部分をきちんと切っておかないと、余分な紙を剥がす時に障子紙まで引っ張られてしまうことがあります。

コーナーは特に丁寧にカットするのがおすすめです。

カッターナイフの刃は新しいものを使う

障子紙をカットする時は、カッターナイフの刃を新しくしておきましょう。

切れ味の悪い刃を使うと、紙が破れやすくなります。

最初は大きめのカッターナイフを使っていましたが、ボディが大きく、ヘラに当たって作業しにくいと感じました。

小さくて薄いタイプのカッターナイフの方が、細かい部分をカットしやすかったです。

少し乾燥させる

障子紙を貼り終わったら、のりが乾くまで少し時間を置きます。

完全に乾く前に無理に動かすと、障子紙がずれたり、剥がれたりする可能性があります。

焦らず乾燥させるのも、きれいに仕上げるコツです。

障子を取り付ける

障子紙の張り替えが終わったので、障子を元に戻します。

通常は、上側を鴨居にはめ込み、少し持ち上げた状態で下側を敷居に入れれば取り付けできます。

ただし、今回は鴨居が下がっていたため、再度ジャッキを使って少しだけ枠を広げながら取り付けました。

せっかく張り替えた障子紙を破らないように、慎重に作業します。

無事に取り付け完了です。

ボロボロだった障子が、見違えるようにきれいになりました。

部屋全体も明るくなり、古い実家の雰囲気もかなり良くなりました。

障子張り替えを一人でDIYして感じたこと

今回、初めて障子張り替えを一人でDIYしてみました。

最初は時間がかかりましたが、慣れてくると作業はかなりスムーズになります。

のり付けから障子紙を貼り、余分な部分をカットするまで、最初は1枚20分ほどかかりました。

慣れてくると、1枚10分程度でできるようになりました。

ただし、古い障子紙を剥がしたり、障子枠を掃除したりする下準備には思った以上に時間がかかります。

障子張り替えは、紙を貼る作業よりも準備が大切です。

初心者が障子張り替えをする時のコツ

今回の作業で感じたコツをまとめると、次の通りです。

  • 床は必ず養生する
  • 障子枠の向きをメモしておく
  • 古い障子紙はしっかり湿らせて剥がす
  • 金属ヘラよりプラスチックヘラが安心
  • 障子枠は丁寧に掃除して乾燥させる
  • 障子紙は最初の位置決めが大事
  • のりの塗り忘れに注意する
  • カッターナイフの刃は新しくする
  • コーナー部分は特に慎重にカットする
  • 古い家では障子が外れないこともある

一人で障子張り替えをする場合でも、焦らず順番に作業すれば初心者でも十分できます。

今回使ったお金と時間

今回使用した主な材料は、障子紙、障子専用のり、障子紙はがし剤です。

道具をすでに持っていれば、それほど大きな費用はかかりません。

ただし、初めての場合はカッターナイフ、養生シート、ヘラなども用意しておくと安心です。

作業時間は、障子が外れないトラブルもあったため、想像以上にかかりました。

特に古い家の場合は、余裕を持って作業することをおすすめします。

まとめ|ボロボロの障子でもDIYで張り替えると部屋が明るくなる

今回は、築約50年の実家で、ボロボロになった障子を一人でDIY張り替えしてみました。

障子張り替えは、初心者でも道具をそろえて手順通りに行えば、それほど難しい作業ではありません。

ただし、きれいに仕上げるには、

  • 古い障子紙の剥がし方
  • 障子枠の掃除
  • のりの塗り方
  • カットの仕方

に少しコツが必要です。

専門業者さんに依頼すれば、当然きれいに仕上がると思います。

でも、自分でDIYすると、古い実家にも少し愛着がわいてきます。

破れてボロボロだった障子がきれいになると、部屋の雰囲気も明るくなります。

最近は障子のある家も少なくなってきたかもしれませんが、やはり障子には日本の家らしい良さがあります。

初めてでも、一人でも、道具を準備して丁寧に作業すれば、障子張り替えは十分できます。

ボロボロの障子が気になっている方は、ぜひ一度DIYで挑戦してみてください。

この記事の著者
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えごう はるひこ

一級建築士として38年以上、住宅・建築の仕事に携わってきました。DIYやリフォームが好きで、自宅や実家の修理・改善を楽しみながら実践しています。

現在は行政書士として、建設会社の仕組みづくり支援や建設業許可、事業承継・相続相談などにも取り組んでいます。

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