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リフォーム工事も無事に完了しました。ここからは、工事完了後の工事完了検査を行い、その後、いよいよ引渡しとなります。

えごう はるひこ
約40年の建設業界経験を持ち、設計・施工・営業を含む幅広い分野に従事。建築士、宅建士、FPなどの資格を活かし、専門の知識と経験をもとに役立つ情報をブログで発信しています。
引渡し前の検査立ち会いポイント
我が家の引渡し前の工事完了検査の立ち会いポイントについて説明いたします。
- 工事完了検査の流れ
- 工事完了検査でチェックするポイント
- 工事完了検査で不具合が見つかった場合の対処
- 引渡し
などをわかりやすく説明します。
工事完了検査の流れ
- リフォーム会社の社内品質検査
- 社内検査の結果等の説明を受ける
- リフォーム依頼者として確認を行う
- 工事完了検査終了
工事完了検査は、リフォーム工事が完了した後に事前にリフォーム会社による社内品質検査が行われます。
社内の検査が完了し、指摘事項の修正が終わったのちにリフォームの依頼者(発注者)として最終の仕上がり確認の検査を行います。
リフォーム会社の品質検査
リフォーム会社の現場工事を行った担当者と、品質を主に管理している担当者や設計者などの関係者で社内検査を行います。
工事現場を毎日見ている担当者とは別の目線で検査を行うことで、気が付かない不具合が見つかることもあります。
このような体制で品質を管理しているリフォーム会社はとても素晴らしい会社です。
社内検査の結果等の説明を受ける
前記の社内検査を行った結果報告を受け、指摘事項の補修が終わった時点でいよいよ我が家の工事完了検査を行います。
リフォーム依頼者(発注者)として確認を行う
いよいよ完成した新しい我が家に足を踏み入れる時です。綺麗になった部分だけに目が行きがちですが、真剣に全体を確認していきましょう。
これから家族が一緒に暮らす場所です。できれば家族全員で検査に立ち会うのが理想です。使う家族が使い勝手や不具合等がないかの確認を行うことが、確認の見落とし防止になります。
リフォームを行った部分だけでなく、リフォームの際に作業に使った場所や通路として使った場所等の確認も行なってください。
作業を行った際に、キズや汚れの発生や材料等の片付け忘れ等がないかの確認です。
後々に家族からの不満が出ることが少なくなるでしょう。
また、一旦移動した生活用品や家財を運び込み、新しい生活を行うための準備にもなります。
工事完了検査の終了
全体的に工事完了検査が終了し、特に問題がない場合は、最終的な清掃を行い引渡しとなります。
指摘事項がある場合は、リフォーム会社の方で修正後、再度確認後に引渡しとなります。
工事完了検査でのチェックポイント
それでは、工事完了検査でのチェックポイントについて説明します。特に難しいチェックをすることはないので安心してください。
主なチェックポイント
- 設計図および見積書の内容(契約内容)と合っているか
- 汚れやキズ・歪みなどがないか
- 設備機器が問題なく作動するか
設計図および見積書の内容(契約内容)と合っているか
契約時に最終的に打ち合わせを行った設備機器等の設置が行われ、壁紙や床材等の仕上げ材のグレードや色等が合っているかの確認です。
設置されている位置等の確認やスイッチやコンセントの数等の確認も行います。
もし、工事中に変更や追加等をお願いした事項があれば、反映されているかの確認も行なってください。
主なチェック事項の例として
- 壁紙や床材の汚れやキズの外観の確認
- 床材で歩いた際にギシギシ音がしたり歪んだりしていないか
- 扉などが支障なく開閉でき、歪んでいないか
汚れやキズ等はなかなか見つかりにくく、引渡しを受けて生活を始めてから見つかることも少なくありません。
やはり、生活をする家族で確認をすることは大切です。
設備機器が問題なく作動するか
各設備機器等が作動するか確認すると同時に、リフォーム会社から使い方の説明やお手入れの仕方などを聞き、実際に使ってみることが大切です。
主なチェック事項の例として
- 水回りの排水管等はきちんと連結されて水漏れ等はないか
- 給水の量に問題はないか
- 使い方の説明を聞きながら使用してみる
- スイッチ類やハンドル類のオンオフ等は正しく作動するか
- 換気扇類の空気の吸い込み量に問題はないか
- コンセント類に電気が通電しているか
- ドア類はスムーズに開閉するか、異音はないか
特に電気については目で見えないので確認が難しい部分です。リフォーム会社で配線等の自主検査をどのように行なっているか、書類や写真は残っているかの確認を行ってください。
工事完了検査で不具合が見つかった場合の対処
工事完了検査で不具合等が見つかった場合には、リフォーム会社に補修や修理などを依頼します。
その際にいつまでに、どのように、誰が作業を行うか確認しましょう。
指摘事項の内容は書類や写真に残しておき、修正後の写真と合わせて、書類を残すように指示をしてください。
内容によっては、引渡し後に作業を行う場合もあり、どのように作業を行うのか確認をしておくことが大切です。
引渡し
工事完了検査も終わり、いよいよ引渡しになります。
最終的には、工事完了確認書に署名捺印を行なって完了となります。
それでは、引渡しまでの重要な事項について説明いたします。
- 引渡し時に受け取る重要書類
- 設備機器関連の保証書
- 設備機器関連の取り扱い説明書
- リフォーム工事中の写真
- リフォーム工事の最終図面
- アフターサービスに関する書類
設備機器関連の保証書
各設備機器にはメーカー保証があります。1年から2年程度になりますので、保証書に設置会社名と設置日等の記入があるか確認をしてください。
設備機器関連の取り扱い説明書
メーカーの取り扱い説明書を受領したらファイル等で保管をしておきましょう。普段使っているが、使い方について、知っているつもりで、知らない便利な機能がある場合もあります。
また、取り扱い説明をリフォーム会社またはメーカーから直接聞くことも大切です。お手入れの方法等も合わせて聞いておきましょう。
リフォーム工事中の写真
リフォーム工事完了後は仕上げ材で隠れてしまうので、配線や配管、下地材等の内部の確認をすることができません。最終的には写真での確認になりますので、必ず工事中の写真は受領しておきましょう。
また、何年か後にリフォームを行う際にも状況がわかる写真になるので、非常に役に立ちます。
リフォーム工事の最終図面
工事写真と同じく、リフォーム工事の最終設計図等は工事写真と同じく、リフォーム工事の最終設計図等は受領して保管をしておきましょう。また、変更や追加された部分等がある場合は、図面も修正をして現場に合った状態で受領することが必要です。何年後かにリフォームを行う際に参考になる図面です。
アフターサービスに関する書類と説明
リフォーム後のアフターメンテナンスはとても重要です。
アフターサービスとしてのメンテナンスは、リフォーム後に我が家を使っていると、どうしても劣化や調整が必要になっていきます。
そのまま使用を続けると、劣化が進んだり、無理や使用状況が重なったり、歪みが大きくなったりと長く使い続けることができなくなります。
早い段階での補修や修理は大きな費用はかかりませんが(無料サービスあり)、部分交換や全体交換になると大きな費用が掛かってきます。
定期的にアフターサービスとして点検を行ってくれるリフォーム会社があると安心です。
概算見積もりから現地調査を行い、苦労をしてリフォームプロジェクトを共に進めてきた、全てが分かり合えるリフォーム会社だからこそ信頼を置け、大切な我が家の定期点検と今後のリフォームの相談が行えるのです。
まとめ
家族のリフォーム会議から始まり、リフォーム会社探し、概算見積り依頼を行い、限定3社に現地調査を依頼後、詳細な見積り作成、リフォーム会社を1社に決定し契約後、ようやくリフォーム工事開始、そして完成後、引渡しと非常に多くの時間と手間と工程をかけて我が家のリフォームを完成させました。
リフォームを成功させるためには、リフォームが完成した時の家族の喜びをイメージして、面倒で手間なことを一歩ずつ進めていくしかありません。
人生で何度もリフォームを行う経験はないからこそ、この機会を楽しみ、そして家族とのコミュニケーションを深めるチャンスです。
そして、我が家を守ってくれる「ホームドクター」のようなリフォーム会社を見つけるチャンスでもあります。
この記事が少しでもお役に立てると光栄です。
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