築50年のボロ家を自分でリフォームしてみた!壁・床の費用を詳しく解説

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今回は、築50年経つ実家の1部屋をDIYで簡単リフォームを行ってみました。

私は建築の設計や管理に関する知識や経験はあるが、実際に自分でリフォームをする経験はほとんどありません。

リフォームを施工してくれる職人さんの大変さや気持ちが少しでもわかるようにと思い挑戦してみました。

とは思いつつも、やっぱりなるべくお金をかけずに、すぐにリフォームを行いたいというのが本音です。

もともと、ものづくりは好きな性格です。

特に工具や機械類はとても興味を持っており、自宅の点検や修理の際に使う道具や機械は無駄に購入していました。

昔に比べて便利で安全な工具や機械がホームセンターやネットで意外と安く手に入る時代になりました。

実際に施工を行ってくれる職人さんも少なくなり、業者さんにお願いしても、「今は忙しくて3ヶ月後になります。」という返事もよくあります。

多少の小さい工事なら自分でやってみるってもありかもしれませんね。

結果から申し上げますと、自分でリフォームに材料費が約84,000円と約72時間かかりました。詳しい内訳は後ほど説明します。

なぜ自分でリフォームをやろうって思ったのか?

築50年の実家で暮らすことが決まったのですが、あまりにも古くて汚い。

リフォームの業者さんに依頼して全面的にリフォームをするかと、父とも相談したが、

  • 天井には雨漏りのあと
  • どこもかしこも隙間だらけ
  • 断熱材なんていっさい使ってない
  • 家が傾いている
  • 電気の配線関係、風呂やトイレやキッチンなどの設備関係は昔のまま
  • もちろん旧耐震基準使用

父にはストレートに言えなかったが、「こんな家はリフォームで多額のお金をかけるなら、ぶっ壊して小さくても建て直した方がいい」って感じます。

とはいえ、すぐに自分の荷物を整理して、プライベートなスペースも必要。

お金のことと、2週間後には形にして整理をしたいなどを考えると、建築のことに関して少し自信のあった私は、自分でやるよ!と父に言い切ってしまった。

部屋にあった古い不用品などの大量の荷物を運び出し、ようやく空の部屋になりました。

リフォームの計画

この古い部屋をどうするか?

これだけ古いと、現状の仕上げの壁や床、天井の仕上げ材を解体して、下地の受け材から全てやり直すには、相当な時間とお金が掛かりそうです。

なんせ、50年前の和式の家なので、仕上げ材を剥がすと土を練って作った土壁が見えるのです。

今では、塗り壁をする職人さんもいなく、昔の技術はすごいと感じます。

いろいろと検討しましたが、今回は、壁と天井は単純にペンキ仕上げで終わらせ、床は現状の床の上にクッションフロアーという敷物を敷き込み終わりにすることにしました。

ただ、問題は押入れです。

昔からある押入れで、床も薄ベニア仕上げでおまけに腐っているのでベコベコで使えません。

押入れは、ウォークインクローゼット風に床・壁を張り替えて同じく塗装仕上げにすることにしました。

現状を活かして、最小限の費用と時間で自分でリフォームするかも大切なことですよね。

リフォームはまず解体から

計画がほぼ決まったら、まずは押入れの床、壁の仕上げ材の解体を先にすることにしました。

なんせ、古い家なので仕上げ材を解体したらどんな下地が出てくるのか想像もつきません。

解体前の押入れの状態です。(昔は押入れで寝ていたので、壁紙を貼ったことを覚えています)

押入れ中段の解体(現在はインパクトレンチを使ってネジ止めですが、昔はすべて金槌を使った釘うちです。しっかりと釘打ちしているので解体は思った以上に大変です)

壁・床の仕上げ材解体が終わりました。下地が見えています。

いきなり、土の塗り壁と床面は1階の天井が丸見えです。(なんの断熱材も入っていません)

寸法計測と必要材料の算出

押入れの解体が終わったところで、各部の寸法を計測します。

まめ知識
建築や家づくりでよく「1寸」「1尺」「1間」等を聞くことがありますよね。簡単に解説!
これは、日本古来からの長さの単位ですが、現在でも使われており、建物の各部の長さや材料の大きさも基準として使われているので参考にしてください。

1寸は約3.03㎝
1尺は約30.3㎝(1寸の10倍)
1間は約181.8㎝(1尺の6倍)
これを基準として建物の各部の寸法も決まり、材料の大きさも決まります。

畳の大きさは1畳が910㎜×1820㎜
合板やベニア板・石膏ボード等の大きさも910㎜×1820㎜(3尺×6尺・サブロク)など尺の倍数が使われています。
なので、築50年の家の材料を購入するときは、昔と変わらない寸法の材料を購入することができるのです。

今回は押入れの改修がメインなので、特に図面を作成せず、現状の寸法を計測を行い必要材料の割り出しを行いました。

今回使う材料は下記の写真のように3尺×6尺の材料を6枚使うことになります。

リフォーム材料の買い出し

最近はこんな田舎でもホームセンターができてとっても便利になりました。

しかも、欲しい材料はなんでも揃い、値段も特別に高くはありません。

(子供の頃は、スーパーやコンビニ、ホームセンターなんて何もなかったのですが、便利になりました)

ホームセンターの写真

押入れをクローゼットに改修

リフォーム加工の準備

材料も買い揃えてこれからいよいよ改修を始めていきます。

材料を持ち込み、作業の台を組み立てました。

写真にある青い材料は、断熱材のスタイルフォームです。

今回この材料を購入したのは、丸鋸を使って合板等を切断する際にスタイルフォームを下地にして直接切ります。

こうすることにより、切断する合板の下に角材を置いて、浮かせて切断なんて面倒な手間もなくなり、何より丸鋸がキックバック(切断時に丸鋸が自分の方に飛んでくる)なく安全に作業ができるのです。

以前に丸鋸で太腿を切断した事故をまのあたりしたので慎重です。

今回は、手を抜いて下地材(仕上げ材を貼り受けるための縦横の材料)をそのまま使うことにします。

床は頑丈にするために厚さ24mmの材料を使用しました。

壁面は石膏ボードを使用

天井面も石膏ボードを貼りました。さすがに一人で天井面に貼り付けは苦労!

うまくいかないのは当たり前

でも、やっぱり素人だなって涙がでます。

実測で測っても「あ〜ぁ間違っちゃた」の繰り返し。

1枚予備の石膏ボードを買っておいてよかった。

リフォームの最後はパテで仕上げます。

ついでに失敗した隙間なども無理やりパテで隠してペーパーで擦って平に仕上げます。

意外と感じよく仕上がるもんです。

これで一応、押入れの箱は完成しました。

壁・天井のペンキ塗装

押入れの改装が一段落して、あとはペンキ塗り楽勝って安易に考えていました。

ところが、ペンキ塗りの難しさに悩まされます。

塗装下地にシーラー(上塗りの材料への吸い込みを抑える)を塗り、仕上げ材の目地の凹んでいる部分を先行して塗りました。

色は、ホワイト

1度や2度、塗装をしても下地の模様は透けて見えます。

塗れば塗るほどムラだらけになり、ほとほとになる。

特に天井は難しい。

出入り口の建具もどのように処理をしようかと思っていましたが、最終的には木の部分を塗装して終わらせました。

何度塗ってもキリがないので、程々で完了とします。

床のクッションフロア貼り

床の仕上げに入ります。

床面もギシギシ・フワフワする部分があり気になりますが、まあいいやってそのままクッションフロアを敷き込むことにします。

ホームセンターで購入しましたが、結構高いんですね。

いかに無駄なく敷き込むかを悩みます。

両面テープで現状のフローリングの上に直貼りします。(写真の白い部分が両面テープです)

一応敷き込み完了

クッションフロアを敷いた部分と壁との境は、隙間だらけになったので、コーキングで仕上げました。

パッと見た目はいい感じ?

よく見ると悲しい部分はたくさんあります。

仕上げ

とりあえず、完了しましたので、ビフォーアフターを見てみましょう。

(パノラマで撮影してみました)

時間をかけた押入れは、既製品の棚を置き本棚として使っています

リフォームに掛かったお金と時間

安く、早くできるかと期待して自分で改修を始めたのですが、お金も時間も思った以上の掛かってしまいました。

リフォーム材料費

内訳金額
合板・石膏ボード等約14,000円
塗料等約10,000円
クッションフロアー約20,000円
その他消耗品等約20,000円
不足の道具等約20,000円
合計約84,000円

    

リフォームに掛かった時間

内容時間
準備等の時間(片付け・買い出し等)約24時間
作業の時間約32時間
合計約72時間

実際はもっと多くの時間とお金が掛かっております。

そう考えると私自身が改修することが安いのか高いのかがわからなくなります。

まとめ

今回は、築50年の実家を改修した状況です。

結果としては、お金をかけたくない、興味本意などで自分で改修をすることが正しいかどうかはわかりません。

しかし、今回経験をしたことで、どのくらいのお金と時間がかかることがわかり、リフォームで実際に作業を行う難しさと大変さも経験しました。

リフォームは見積もりを正確にする人、計画をする人、図面を書く人、現場の段取りと管理をする人、作業をする職人さんなど多くの人が連携して協力し合って初めて完成するものです。

リフォームを成功させるためには、やはりリフォーム会社選びが重要ってこともつくづく感じました。

DIYでリフォームをすることも可能ですが、その前に一度リフォーム会社から見積もりをとって、比較をしてみてはいかがでしょうか?

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